「わたしが考える未来の売り場」デザインコンテスト

あなたのアイディアで売り場が進化する!
第2回「わたしが考える未来の売り場」デザインコンテスト
2022年度の入賞作品が決定いたしました!

スーパーやコンビニ、家電量販店やドラッグストアなど、身の回りにはさまざまな小売店があります。そんな小売店でのお買い物をよりいっそう楽しく、豊かにしてくれるのが「売り場」です。近年の売り場は、動画広告をはじめとするデジタルコンテンツ、ユニークな仕掛けや目を引くデザインで思わず足を止めたくなるPOPなど、新しい技術と作り手の工夫によって急速に進化しています。ネットショッピングが一般的になり、コロナ禍で非接触の場面が増えているとはいえ、ワクワク&ドキドキにあふれたリアルなお買い物には、代えがたい魅力があります。
「わたしが考える未来の売り場」デザインコンテストは、「未来の売り場」のアイディアを募集する公募コンテストです。未来の店頭広告や売り場イメージを、次代を担う学生の皆さまの自由な発想で考えていただくために、昨年新たに創設され、今年も多くの若い感性あふれる作品がエントリーされました。
厳正なる審査の結果、以下の3作品が入賞となりました。
入賞作品は、第51回日本プロモーショナル・マーケティング協会展2022にて展示されます。

2022年度 第2回 審査結果

賞名 作品名 氏名 学校
金 賞 Fit Me Studio 村川 芽生
並川 葵
萩尾 美羽
同志社女子大学
銀 賞 Just Seasoning 調味料ちょうど買い 大城 聖南 京都精華大学
銅 賞 めくりめぐる出会い
ブックツリーでつながり、ぬくもり。
稲垣 祐香
日置 英里
原崎 理幸
平井 亜沙香
同志社女子大学

金賞Fit Me Studio

村川 芽生 並川 葵 萩尾 美羽 (同志社女子大学)

■売り場:洋服売り場  
■商品カテゴリー:洋服

お買い物がより一層楽しくなるアイデアとして、デジタル時代のフィッティングルームを提案します。
試着室の現状として試着した際に店員さんのプレッシャーを感じるという声が多くあります。また、従来の試着室では試着する時と実際に外で着る時の『ギャップ』が多く生まれます。そこで私たちは「試着する事」を目的に来てもらうために四つの機能によって実店舗で買い物するメリットを見出します。その名も”FIT ME STUDIO”です。一人一人に合わせた実用性のある試着室の提案をします。第一の機能として天気・気温の再現です。実際にお客様が服を着ていく場所の天気や気温といった物理的環境を作り出します。天気を晴れ・雨・曇り・雪を照明やスノーマシン、ミストなどで再現します。気温はエアコン、風は扇風機、湿度は加湿器などで再現することができます。第二の機能として目的地や着用シーンに合わせて背景を映像化して映し出す事により、お客様はまるでその場にいるかのような体験をする事ができます。
第三の機能として撮影用のカメラを設置する事により、あらゆる角度から自分の姿を客観視する事ができます。またAIを駆使し試着と同時に人に似合う色や骨格を診断する事で、よりお客様に似合うスタイルを追求します。診断結果はQRコードにデータ化され、購入後にアプリで確認できます。最後に、“FIT ME STUDIO”をデパート等の一角に設置し、店舗・ブランド間を自由に行き来る事が可能になれば、アイテムの選択肢は大きく広がります。
このように四つの機能を持つ試着室によって、お客様の買い物はより一層楽しくなります。

銀賞Just Seasoning 調味料ちょうど買い

大城 聖南 (京都精華大学)

■売り場:スーパーマーケット  
■商品カテゴリー:調味料

調味料の売り場をモニターやシステムを用いた計り売りにすることで食品のロスを減らし、容器持参にすることで資源の削減をする事ができる売り場をデザインしました。
近年、環境に配慮した身近なリサクル活動等が主流になっていく中、種類を試したいのに必要以上の量でしか販売されていない場合や、容器がかさばる上に処分が面倒だと感じており、もっとロスを減らして気軽に購入できたらいいなと感じたからです。
またコロナ渦のホームステイ期間に、自炊、健康を意識した調味料やオーガニックに気を使い始めた割合が増えた今、選べることの需要が高まっていくのではないかと考えます。

銅賞 めくりめぐる出会い
ブックツリーでつながり、ぬくもり。

稲垣 祐香 日置 英里 河原崎 理幸 平井 亜沙香 (同志社女子大学)

■売り場:本屋  
■商品カテゴリー:本

コロナ禍を経て、今までよりも人と直接会えることへの幸福感が高まってきたように感じます。
そこで『出会い』に注目し、直接会うでもなく、オンラインで会うでもない、本を通じてのつながりを提供したいと考えました。この空間を作るためのキーポイントは『しおり』です。本を読んだ人はしおりに好きな一節や読み終わった後の感情、またどんな人に読んでもらいたいかなど、思い思いにその人の言葉で書くことができます。そうして書かれた想いのこもったしおりはブックツリーの葉っぱとなります。
この本屋に訪れた人たちが自分の言葉で綴り、ブックツリーにかけていった想いのしおりをめくります。
その人のことを知らなくても、その人の思いと出会い、そこから新しい本と出会います。
そして、次に訪れた人にあなたの想いをつなげます。そんな出会いやつながりが巡り巡る場所としての本屋さんを作りました。

課題

「わたしが考える未来の売り場<デザイン/仕組み>はこうなる!」
あなたが考える、未来の [店頭広告] または [売り場イメージ] をデザインしてください。
※詳細は 【応募要項】をご参照ください。

応募資格

2022年9月現在、大学、短期大学、専門学校、高等学校の学生であること。
グループ、個人どちらでも可。国籍は問いません。

金賞(1点)賞金5万円と賞状
銀賞(1点)賞金3万円と賞状
銅賞(1点)賞金2万円と賞状
※該当作品なしの場合もあります。

応募受付

2022年7月20日(水)~10月20日(木)24時 ※今年度の応募は終了いたしました。

作品発表

2022年11月30日(水)~12月2日(金) 東京都立産業貿易センター(浜松町館)
日本プロモーショナル・マーケティング協会展会場にて、受賞作品を発表いたします。

応募要項

課題の詳細、作品規定、応募上の諸注意など、応募に際しての必要事項は下記より応募要項をご参照ください。※今年度の応募は終了いたしました。

応募方法

応募(エントリー)には、IDとパスワードが必要です。
応募者情報登録後、IDとパスワードが発行され、エントリーページへログインが可能となります。
発行されたIDとパスワードで、エントリーページへ進み、応募(エントリー)してください。
※今年度の応募は終了いたしました。

2021年度 第1回 審査結果

賞名 作品名 氏名 学校
金 賞 Rainy Days ―テクノロジーの創る体験空間― 銭谷 脩 信州大学大学院
銀 賞 FarMarket 高橋 知希 早稲田大学大学院
銅 賞 ラベルレスペットボトル飲料用冷蔵庫 石蔵 由唯 同志社大学

金賞 Rainy Days ―テクノロジーの創る体験空間―
銭谷 脩(信州大学大学院)

■売り場
:傘専門店

■商品カテゴリー
:傘

■取り上げた商品の特性・特徴など
:使用するシーンが基本的に雨の日にのみ限定される

思っていた商品と違うといったような、ショッピング(特にネットショッピング)などで生まれる購入時と使用時でのギャップが生じないことを重視するため、購入時の時点で出来るだけ実際の使用感をイメージ出来るようなリアルな体験のできる空間を目指した。
商品カテゴリーとして傘を選んだ理由としては、購入時と使用時のギャップがかなり大きい商品の一例としてわかりやすいと考えたからである。
嫌われがちな雨という天気を装飾やライティングなどで嫌味の出ないように表現することで、雨の日に傘をさすという行動を疑似体験できるようにする。このように、様々な補助によってよりリアルな体験ができることこそ、これからの現実空間での売り場に見出すべき価値であると考えた。

銀賞 FarMarket
高橋 知希(早稲田大学大学院)

■売り場
:スーパーマーケット

■商品カテゴリー
:野菜

■取り上げた商品の特性・特徴など
:鮮度や安全性が求められている

ネットショップやコンビニの台頭で、スーパーで野菜を買うということが少なくなってきているのではないかと思い考えた。アフターコロナの時代において、実店舗で商品を販売する意義が「体験」にあると考え、野菜農場のエリアをスーパーマーケット内部に設けるという提案である。スーパーマーケットで野菜を買うという行為に、新しいアクティビティの要素を追加させ、次の時代の野菜販売のあり方を提案した。

銅賞 ラベルレスペットボトル飲料用冷蔵庫
石蔵 由唯(同志社大学)

■売り場
:コンビニエンスストア

■商品カテゴリー
:ペットボトル飲料

■取り上げた商品の特性・特徴など
:ラベルレスペットボトル

今回制作したのは、ラベルレスペットボトル飲料用冷蔵庫です。近年、プラスティック樹脂の使用量を削減する取り組みとしてラベルレスペットボトルが普及し始めていますが、ラベルレスペットボトルはラベルを剥がす手間が省ける一方で、中身がむき出しになるため商品の魅力が下がってしまうというネガティブな印象があります。そこで、持続可能な社会の実現に向けてラベルレスペットボトルの普及を促進するための売り場をデザインしました。
この冷蔵庫は、従来のラベルやPOPに代えてデジタルサイネージを搭載することで消費者が視覚的に購買行動を楽しむことを可能にします。ネットワーク対応により天気やトレンドに応じて映像を容易に変更できる。
ことも大きな利点です。また、ラベルレスペットボトルの普及に伴いボトルデザインにも変化が生じ、触覚的に楽しめる凹凸をあしらったデザインが増加すると予想されるため、視覚だけでなく触覚も刺激される、持続可能な社会のための楽しい売り場になります。

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